「旅行」と聞くと、どんな景色を思い浮かべますか。
子どもが小さかった頃の旅行は、きっとこんな感じだったのではないでしょうか。
行き先は、子どもが楽しめる場所。
スケジュールは、お昼寝や食事の時間に合わせて。
荷物は、着替えとおやつと、常備薬でいっぱい。
「旅行」というより「遠征」に近かった、という方も多いと思います。
今日お伝えしたいのは、観光地のおすすめランキングではありません。
子育てを卒業した今だからこそ味わえる、まったく違う種類の旅の話です。
なぜ今、「旅」との向き合い方を見直したほうがいいのか
これまでの旅行と、これからの旅は、目的そのものが違います。
そのことに気づかないまま、以前と同じ感覚で旅を計画しようとすると、なんだかピンとこないまま終わってしまうのです。
これまでの旅は「誰かのため」だった
家族旅行の主役は、多くの場合、子どもでした。
行き先も、食事も、休憩のタイミングも、家族全体の満足を考えて決めてきたはずです。
それ自体は、とても大切な時間でした。
でも、その中に「自分が本当に見たいもの」「自分のペースで過ごす時間」は、どれくらいあったでしょうか。
これからの旅は「自分のため」でいい
子育てを卒業した今の旅は、主役を自分に戻していい旅です。
行きたい場所に、行きたいタイミングで。
立ち寄りたいお店で、好きなだけ時間を使う。
そんな当たり前のことが、実は長い間、後回しになっていたのではないでしょうか。
ひとり旅と夫婦旅、それぞれにしかない魅力
「自分のための旅」といっても、ひとり旅と夫婦旅では、味わえるものが少し違います。
どちらが正解ということはありません。
自分の今の気分に合わせて、選んでみてください。
ひとり旅の魅力:予定も、沈黙も、すべて自分のもの
ひとり旅の一番の魅力は、誰にも予定を合わせなくていいことです。
気になったお店があれば、予定外でも立ち寄れる。
疲れたら、何も考えずにベンチで座っていられる。
会話がない時間も、気まずさではなく、ただの静けさとして味わえます。
これは、長年「誰かに合わせる」ことに慣れてきた方ほど、新鮮に感じる感覚かもしれません。
不安に思う方もいるかもしれませんが、近場の日帰りから始めれば、思っているよりずっとハードルは低いものです。
夫婦旅の魅力:子育て後だからこそ話せることがある
夫婦旅は、子育て中とはまた違う会話が生まれる時間になります。
子どもの話でも、家事の分担の話でもなく、「これから、どんな風に暮らしていこうか」というような、ふたりの今後の話です。
移動中の車内や、宿での夜など、何気ない時間にふと出てくる会話が、旅の一番の思い出になることも少なくありません。
観光そのものより、その”余白の時間”を目的にしてみると、旅の景色が変わってきます。
最初の一歩が踏み出せない、その理由について
「旅に出たい気持ちはあるけれど、なかなか踏み出せない」
そう感じる方の理由は、実はいくつかのパターンに分かれます。
「今さら、ひとりで」という後ろめたさ
ひとり旅というと、若い人がするもの、というイメージを持っている方も少なくありません。
でも実際には、この年代からひとり旅を始める方は、決して珍しくありません。
むしろ、これまでの人生経験があるからこそ、落ち着いて旅を味わえるという声もよく聞きます。
後ろめたさを感じる必要は、まったくありません。
「大掛かりな計画」を想像してしまう
旅というと、何日もかけて、遠くまで行くものだと考えてしまいがちです。
その分、準備の大変さを想像して、腰が重くなってしまう。
でも、旅の第一歩は、もっと小さくて構いません。
「浮いたお金と時間」への罪悪感
「自分のためだけに、お金と時間を使っていいのかな」
そう感じてしまう方も、少なくありません。
でも、これまで長い間、家族のために時間とお金を使ってきたのだとしたら、そろそろ自分に還元してあげても、罰は当たりません。
小さく始める、旅への3つのステップ
大きな計画を立てる前に、まずはこの3つから始めてみましょう。
ステップ1:日帰りで、行ったことのない隣町へ
いきなり遠方へ行く必要はありません。
電車やバスで1〜2時間ほどの、行ったことのない町を選んでみましょう。
「旅行」という重さではなく、「ちょっとした遠出」くらいの気軽さで十分です。
ステップ2:テーマを1つだけ決めてみる
「甘いものを食べ歩く」「古い建物を見て歩く」「その土地の朝市に行ってみる」
行き先を決める前に、テーマを1つ決めておくと、目的地選びに迷わなくなります。
テーマがあるだけで、なんでもない町にも、発見の目で歩けるようになります。
ステップ3:予定を詰め込みすぎない
初めての旅ほど、あれもこれもと予定を詰め込みたくなるものです。
でも、予定を1つ、2つに絞っておくと、心にも時間にも余裕が生まれます。
その余白の時間にこそ、思いがけない出会いや発見があるものです。
旅先で、意識しておきたいこと
せっかくの旅も、過ごし方次第で、心に残るものにも、疲れるだけのものにもなります。
「何かを得なければ」と思わなくていい
旅というと、写真映えする場所や、有名な観光地を回らなければ、と考えてしまいがちです。
でも、本当に必要なのは、ただ景色をぼんやり眺める時間だったりします。
成果を求めず、その場の空気を味わうことを大切にしてみてください。
安全面への配慮は、忘れずに
ひとり旅の場合は、行き先や宿泊先の情報を、家族や友人に一言伝えておくと安心です。
夜間の移動を避ける、人通りの少ない道を避けるといった、基本的な心がけも大切にしましょう。
安心して楽しむための備えは、旅を心から味わうための土台になります。
旅の記録が、そのままブログのネタになる
これまでお伝えしてきた「ネタ帳」の話を、覚えているでしょうか。
旅は、実はネタの宝庫です。
「小さな発見」を、その場でメモする
道に迷って見つけたお店、地元の人との何気ないやり取り、電車の窓から見えた景色。
そうした小さな出来事を、スマートフォンにひとことメモしておくだけで、あとから記事にするときの手がかりになります。
「観光ガイド」ではなく「あなたの旅」を書く
同じ場所を紹介する記事は、世の中にたくさんあります。
でも、「その場所で、あなたが何を感じたか」だけは、あなたにしか書けません。
以前の記事でお伝えした通り、その一次情報こそが、読者の心に残る記事になります。
旅の主役を、自分に戻していい
これまでの旅行は、家族のための旅でした。
これからの旅は、自分のための旅です。
ひとり旅の静けさも、夫婦旅の何気ない会話も、どちらも今のあなたにしか味わえない時間です。
大掛かりな計画は必要ありません。
まずは、隣町への日帰りから。
小さな一歩が、次の旅への扉を開いてくれます。
そして、その一歩一歩を記録していくことが、あなたのブログを、より豊かなものに育ててくれるはずです。